婚約指輪を受け取った。彼に贈るお返しの品は何を選ぶのがベター？　
押さえておきたい常識と、おすすめアイテムをご紹介。

婚約指輪は男性から女性に贈られる幸せのギフト。
男性から女性には指輪を贈るのが一般的だけど、
女性から男性へのお返しは？
何を選べばいい？
ルールはあるの？

知っておきたい、婚約指輪のお返し、婚約の常識をまとめました。

どうする？　婚約指輪のお返し

結婚の約束をかわした記念として、男性から女性へ贈られる婚約指輪。
では、贈られた女性が、お礼の気持ちを返すにはどうしたらよいのでしょう。

このような婚約記念品に関してのお返しは、「結納返し」の風習にあたります。
これは「いただいた結納に対し、お礼とともに現金や記念品をお返しする儀式」のことです。

正式な結納でない限り「お返しをしなければいけない」という決まりはありませんが、一般的な祝事にも、「お祝い返し」という風習があるので、マナーとして何らかのお返しはした方がよいと、一般的に考えられています。

女性にとって、エンゲージリングは一生の思い出となる大切な宝物。 パートナーからの“愛の証”を贈られた、その幸せや感謝の気持ちを表すためにも記念となるものを返したいものです。

ここでは、婚約指輪のお返しの相場や、具体的なお返しの内容もあわせて見てみましょう。

婚約指輪、エンゲージリング、お返しの相場はどれくらい？

婚約指輪のお返しでは、「半返し」といって婚約指輪の半額程度の品物を贈るのが通例となっています。
彼が購入してきてくれたので、金額がわからないという人は、以下の平均価格を参考にしてみてください。

婚約指輪の半返しって、いくらくらいなの？

婚約指輪の価格は全国平均では34.0万円。最も多かったのが「30〜40万円未満」で27.3％。「20〜30万円未満」が23.5％、「40〜50万円未満」が12.7％で続きます。 （くわしくはこちらの記事も参考にしてください）

お返しの相場としては、やはり15〜20万円程度が目安と言えそうです。

「これからもよろしくね」の思いを込めて贈りましょう

お礼の気持ちを表すものだから、大切に使ってもらえる品を贈りたいものです。みなさんはどのようなものを「お返し」としてプレゼントしているのでしょうか？

腕時計

もっとも人気の高い定番のお返しグッズといえば「腕時計」です。実用的で、いつでも身につけることができるだけでなく、「これから一緒に時を刻んでいきましょう」といった意味も込められます。

ブランドによっては、指輪と同じように時計の裏面に刻印を入れられることもでき、記念品にふさわしい理由のひとつです。

スーツ

実用的なお返しの品としてスーツのプレゼントも人気です。

フォーマルなスーツなら、両親との顔合わせや食事会などでも活用できそう。せっかくの機会だからとオーダースーツをあつらえたり、普段のビジネススーツよりも“ちょっと良い”高級ブランドもののスーツを贈ることが多いようです。

ネクタイピン、カフス、財布など

あまり自分では購入する機会のない、ネクタイピンやカフスなどファッション・アクセサリーも記念品として定番です。

ビジネスにもフォーマルにも使用でき、つけるだけで、おしゃれな印象になります。高級な財布というのも、持っているだけで「一人前の大人」の印象に見せてくれます。

彼のライフスタイルにあわせたものなど

仕事でスーツを着ない人や、あまりアクセサリーをしない人には、パソコンやAV家電、ギターやインテリアなど、彼が好きなモノ・趣味の実用品も喜ばれます。そもそも興味を持っている好きなアイテムであれば、大切にしてくれるだけでなく、必ず使ってもらえるという点もポイントが高いプレゼントです。

さて、何を贈ろう？と迷ったら、ふたりで楽しめるものも。

実際、お返しを考えていた人の中には「お返しはいらない」と、彼から固辞されるケースも多いようです。

そういった場合では、ちょっと贅沢な温泉旅行や高級レストランでの食事など、ふたりで行きたかったところ、ふたりで共有したかったことを叶えるという人も。

せっかくのこの機会だからこそできる、「一緒の思い出をプレゼントする」というのも素敵ですね。

いちばん喜んでもらえるプレゼントは何か？　よくよく考えましょう

何もお返しをせずに、そのための費用を、結婚式や新生活に回したという人も、約3割程度います。

そのこと自体、悪いことではなく、出費が多くなるタイミングだからこそ、ふたりのお金を「どのように使うか」を考えることも、とても大切なことです。

“ありがとう”“よろしくね”の感謝の気持ちを込めたプレゼントを贈るのも、新しい生活に思いを込めるのも、彼を思う気持ちは同じです。

「何がほしい？」と聞くだけでなく、あなたにとって（ふたりにとって）ふさわしい“感謝の気持ちの伝え方は、モノなのか、コトなのか？”を考える。これが最も重要なことなのかもしれません。